楽器

弦楽器の種類

弦楽器(ヴィオール族型)とは本体に張った糸を弾いたり、何かで擦ったりして音を出す楽器の事。本体には共鳴する箱が付いている。小さい順から、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。最も高音域を出すヴァイオリンはオーケストラや室内楽のみならず、「フィドル」として軽音楽にも使われ正確さや音色が求められる反面、ノリや個性も求められる。ひと回り大きいヴィオラは、ヴァイオリンよりやや音域が低く、聴き心地が良く、人の声に近い感じがある。チェロも構造的にはヴァイオリンやヴィオラと同じだが、大きく厚みも増し、音域が更に低くなる。エンドピンというものを床に立てて、座って弾くので、奏法も先の二つの楽器と違い、弦に対して弓を反対側から操る。その音色は深くて包み込むような響きが特徴。一番大きなコントラバスは、チェロと同様にエンドピンを立てて弾く。先の三種類の楽器とは弦の配列が異なり、音域は狭くなるが、最も低い音域を出す事ができる。クラシックで使用されるほか、ジャズやブラスバンド、その他軽音楽に使われることが多く、メロディー楽器というより、リズム楽器として活躍する事が圧倒的に多い。

打楽器

ドラムス、パーカッションはアンサンブルにおいて「背骨」や「心臓の鼓動」と形容され、しばしばベースと緊密に連携して機能する。ジャズやその他のポピュラー音楽では、ベーシストドラマーはしばしばリズム隊と呼ばれる。打楽器はとても多くの種類がある。また、打楽器(木製:カホン、マリンバ、ギロ、金属製:シンバル、ベル、鐘、ドラ、ヴィブラフォン、粒状:シェーカー、マラカス、膜鳴:スネア、バスドラ、フロアタム、コンガ、小鼓、気鳴:ホイッスル、その他)のみで構成されるバンドも珍しくはない。こうした音楽グループではリズム、メロディ、ハーモニーはいずれも鮮明で活き活きとしたものであり、そのライブ演奏は実に壮観である。

フリーリード

奈良時代、中国から伝わってきた「笙」を始まりとして、ハーモニカ、アコーディオンやオルガンなど、枠の中に入れられたリードが自由に振動して音を出す楽器。これらは音の高さは管の長さとは無関係で、リードの厚さや長さのみによって決まる。旋律を演奏するには多数のリード(あるいはリード入りの管)を複数並べて用意しておく。演奏者は息を吹き込む穴をずらしたり(ハーモニカ)、鍵盤を押さえたり(鍵盤ハーモニカ、オルガン)、指孔をふさぐ(笙)ことによって、出したい音のリード(管)だけに空気を送る。

音楽の要素

世界中の音楽はすべて三つの要素でできている。それは、melody(曲、旋律)rythm(ビート、テンポ)feeling(気持、感情)この三つが揃えば音楽は自然にうまれる。

  1. •melody

声(vo) フルート(fl)バイオリン(vln)クラリネット(cl)トランペット(tp)ピアノ(pf)ギター(gt)など、旋律を奏でる事を得意とする楽器たち。

  1. •rhythm

ベース(b)ドラムス(ds)パーカッション(pec)ピアノ(pf)ギター(gt)など、律動感を打ち出す事が得意な楽器達。

  1. •feeling

ふたり以上の人が集まってそれぞれの楽器を演奏すると、気持ちが合うように奏でたくなってくる。だんだん一緒になってくるとその状態を止めたくなくなり、 できる事なら違った音を出したりしてもっと盛り上がりたいという感情の高まりが心の底から湧いてくるね。これはお互いの出す別々の音が無意識の内に、ある法則に基づいて一緒になった時 気持ちよくなるように奏でてるからなんだ。ちょうど砂浜では波の打ち寄せる音とカモメの鳴き声、そよ風がヤシの木を揺らすささやき、それぞれがみんなマイペースに好きなように違う事をやっているようだけど、昼夜のリズムにのって季節と云う小節の形態で協和しながら創造の営みを奏でてる事と似ているようだね。

ジャズプレヤーを評価する基準

ジャズは多くの認知できない要素からなり、それがまた魅力ともなっている。この魅力は個人の好みによるが、聴き手が価値判断するのに必要ないくつかの定規がある。(Jerry Coker:アメリカのジャズサックス奏者/教育者)

1 素材の選択…入手可能な曲の中の最上のものを利用してるだろうか?その曲はスタイル並びに解釈に適当だろうか?

2 情緒的内容…音は生きているだろうか?自分の感情を具体化できてるだろうか?

3 融通性…どれだけ多くのムードを創作できるか?新しい音楽環境に順応し、グループ内で他者と同調できるか?激しいリズム、ユーモア、ちゃめ気が充分であるかどうか?または美しさと配慮、誠実さ、甘美さ、メランコリーが人を感動させるほど充分あるかどうか?

4 好み…用いたムードが音楽的状況に適当であるか?中庸を得て素材やテクニックを経済的に使っているか?

5 オリジナリティー…革新的か?他の演奏者の内容を吸収しているように見えても、自身の素材が適当量あるか?そして同じスタイルであっても他のプレヤーと区別が実際につけられるか?スタイルを新しいアイデアで常に豊富にするだけの強い想像力があるか?

6 知的活力…巧妙さだけで人の興味を惹きつけられるか?機械的であるか思索的であるか、それともその両方であるか?

ライブに行ってみよう

ライブスポットに行ってみよう。

JAZZはクールでホット、世界中のどの音楽とも違う、とても自由で心と身体を揺さぶる即興的音楽。聞く人を別の世界へ連れていく。JAZZを聴くのにルールは無いけど、ライブスポットやコンサートに行った時、演奏してるバンドのソリストがハイグレードかそうじゃないかを聞き分ける事ができるってジェリーさんが云ってた。勿論リスナーの気分や好みが一番大事だけどネ。でも、どうせ聴くんだったら気持ちいい方がいいもんね。